くせえええ うめえええ

にんにくの実力を測れる料理といえば、ペペロンチーノです。材料は、にんにく、唐辛子、塩、脂のたった4つだし、調理過程もシンプルです。茹でた麺に材料を混ぜるだけ。

しかし、シンプルさ故に、にんにくの実力を引き出すことが出来たのか料理人の腕を試されるのです。フライパンを熱しすぎたり、炒めすぎたり、いれるタイミングを間違えたりすれば、途端ににんにくはヘソを曲げて美味しい香りを出し渋ります。
この戦いは繊細で、にんにくのカットサイズ、アリシンの揮発スピードの考慮、フライパンの温度管理、脂にアリシンを抽出するための必要時間と脂の温度調整、抽出テクニック、脂と塩のバランス調整、唐辛子のカプサイシンの刺激量を考慮しつつ脂との親和性を崩さず調和させるなど、にんにくに対しての詳細な知識と調理への繊細な対応力を求められるのです。
そんな大変な過程を経て、塩と脂の調和と唐辛子の丁度よい辛味に、にんにくの香りが存分に抽出された、完璧なペペロンチーノが誕生するのです。

補足です。
かぴはにんにくに興味がありません。もちろん、調理をするのはかぴです。がんばるのもかぴです。美味しくいただくのは私です。